第2回 ブローニーのカラーネガフィルムをスキャンする
さて、今回はブローニーのカラーネガフィルムをスキャンします。モノクロネガや35mmフィルムを扱うときのことも記載したので参考に。
Scanner ; Epson GT-X970 + vuescan
Vuescanにはもともといくつかのフィルムメーカーのカラーデータが入ってはいますが現像によって色・コントラストも変化するのでそのフィルムロールごとにスキャナーのキャリブレーションを行った方がよいようです。
第1回にも書いたように手順としては
1)フィルムの黒の基準+フィルムベースカラーの設定用の raw data書き出し
2)各コマ(フレーム)のスキャン、raw dataの書き出し
3)1),2)を使ってのJpeg/Tiffファイルへの書き出し
という三段階を追います。
だいぶ長い記事なので続きは下をクリックしてください。
なお、ここが違うよーっていう所がありましたらコメントでアドバイスいただければ幸いです。
1) 手順1
a)スキャナーに電源を入れてから vuescanを起動。電源が入っていない状態でアプリを起動するとメニュー表示が変化するので注意。
b)アプリのリセット
ファイルmenuから「オプションの初期設定」、「メモリーの解放」を必ずしておく。
そうしないと前回いじったときのものがそのまま引き継がれるので結果がおかしくなる。
c)オプションの設定
メニューの設定で大事なところを枠でかこんである。というかアプリをリセットした後にいじるところ。
b)をきちんとしておいてからこの設定を “basemenu”(名前はなんでも)として保存しておくとあとあと便利だ。
ただし、ロードするときには必ず b)のリセット後にロードしたほうがよい。
・入力タブ・・・プレビューは200以上じゃないとあとの cropがやりにくい。スキャンdpiは後でやる各フレームのdpiとあわせておくと楽。
前回記載したように 35mm なら2400 dpi、ブローニーなら2000 dpi ( 1600 dpiでもいい)。
64bit = カラーRGB 48bit + ゴミ取り情報16bitということです。ゴミ取り情報がいらないなら48bitで。
モノクロネガならスキャンbitは 16bit グレーにしておく。モノクロの場合にはゴミ取り情報は無効なので注意が必要。あと、モノクロなら対象を白黒ネガにしておく。もしもバッチスキャンの項目が表示されていればオフにしておく。
・カラータブ・・・cropをやりやすくするためにここでは指定なしにしておく。あとは rawなら関係なし。
・出力タブ・・・raw file名はなんでもいいけどとりあえずフィルムのベースということでわかりやすい名前にしておく。
bit数は64bitとする。モノクロなら16bitグレー。
・注意すること・・・ネガフィルムをraw fileでだすときには「環境設定」のボジディブ表示をoffにしておく必要がある。そうしないと後で読み込むときに面倒になる。
d) 準備ができたら1回目のプレビューをする。
そうしたらフレーム間もしくはリーダー部分にある未露光部分を選択する。あまりにも小さいと vuescanが認識しないときがある。
なお、選択範囲には露光している部分が含まれないように注意する。
この選択範囲がフィルムの中にある一番深い黒となるのでこれを vuescanに教えてあげる必要がある。そこで、
e)「露出のロック」を onにしてもう一度 previewをする。
これでvuescan に黒の基準を教えたことになる。
そうすると今度は「フィルムベース色のロック」というチェックボタンが出現する。
これははフィルムの基準の色(ベースカラー)を教えるために必要なので
f)(モノクロフィルムの場合には省略)
「フィルムベース色のロック」をonにしてもう一度previewをする。これでフィルムベース色情報がvuescanに伝わったことになる。
e),f)をメニューで図示すると
つまり、最初のpreview → ①の露出ロックをonにして(この段階では②は見えない)preview → ②のフィルムベース色をonにしてpreview、となる。
なお、モノクロフィルムであれば f)のステップ、つまりフィルムベースカラーの設定は不要なので e)のステップが終わったら次の g)に進む。
g) 露出(黒の基準値)、フィルムベースカラー設定情報のあるファイルを raw dataとして保存する ( scanfilmbase.tiff )。
単純に scanを押せばそれで保存されるはずです。うまく行かないときは入力タブの「自動保存=スキャン」が設定されていないかもしれません。
2) 手順2
さて、今度は各フレームの raw dataの保存ですので、メニューのオプションを以下のようにします。
なお、これもあらかじめ保存しておいたものを、手順2)の段階でロードしたほうが楽です。
・入力タブ・・・先ほども書いたけど、ビット数はゴミ取り情報含めた64bit。モノクロなら16bitグレーで対象も白黒ネガにする。
先ほどは異なり、多重露出をonにする。これは写真のダイナミックレンジを広げてくれるとのこと。露出のロックはどちらでもいいと思う。
・切抜きタブ・・・サイズはブローニーなので6x6cm、「切抜きの複合」はMF。複数の概要を表示をonにする。 複数の概要、ってのはvuescanが認識したフレームを表示するかどうか。これはonにしておいたほうが楽。
なお、35mmフィルムなら「切抜きサイズ」と「切りぬきの複合」を35mmフィルムにしておく。
・フィルタタブ・・必ず offにしておく。
・カラータブ・・・raw fileで保存するときにはこのタブは影響しない。ただ、フレーム枠を設定するときに見やすいようにカラーバランスをホワイトバランスにしておく。他にもあるけど、これが一番見やすいように思う。
・出力タブ・・・手順1)とほとんど同じ。filmbasedataとの区別のためにファイル名は変えた方がいい。ここでの「+」は自動でナンバリングしますよ、ということ。
Raw dataのビット数は64bit (白黒なら 16bitグレーにする)
a)プレビュー
プレビューをすると下のようになる(はず)。35mmフィルムのときには入力タブで回転を「左」にしたほうが見やすい。
各写真を囲んでいる大きな線がvuescanのコマ切り(この中でフレームを切る)、点線は「切抜き」タブで決めた切抜きフレーム。
各フレームの上にマウスを持って行くと1,2,3,・・・、とマウスポインタの位置にフレーム番号が表示される。
b) フレーム切りぬきの調整
vuescanはフレームの自動切りぬきがやや苦手でそれなりにずれる。そのため自分で微調整をしておく。
点線フレームの真ん中にポインタを持って行って左ボタンをホールドするとポインタが手になるので自分好みの位置まで点線の切り取りフレームを移動する。(shitkey + 左ボタンホールドでもいける)
frame1が終わったら下側にある矢印で次のフレームに進む。そうしてすべてのフレームの調整をすると切りぬきの位置情報はメモリーに登録される。
c)スキャン
各フレームをみて必要なものをスキャンする。(バッチスキャン)。
バッチスキャンが「オフ」なら今選択しているフレームのみスキャンされる。
全てスキャンするなら「すべて」、必要なものをピックアップするなら「リスト」にする。
たとえばframe 1-6のうち frame 4以外をスキャンするなら
となる。
b)での切りぬき位置が適正にできたらスキャンすると各フレーム写真の raw データが保存される。
3) 手順3
手順2を繰り返してそのフィルムロール全部をスキャンしてraw dataを保存する。新しいロールに移る時には手順1にもどるが、新しいロールを読み込むときには先述のようにアプリのリセットを忘れないこと。(オプションの初期設定+メモリーの解放)
使うのは手順1,2でセーブしたフィルムベースデータ(モノクロの時には露出基準のみ)、各フレームのデータ。実際にはスキャナーを動かさないのでPCのスペック次第ではあるけど作業はすこぶる早い。
スキャナーの電源は入っていても切れていてもいいけど、切るときには必ず vuescanを終了させてから。そうしないとフリーズすることがある。
各メニューの設定は
・入力タブ・・・ソースをファイルに。モノクロネガの場合には対象を白黒ネガ、ビット数を16bitグレーに。
プレビューの解像度は1000ぐらいで。500以下だとモニターにもよるが、詳細・ピントがわかりにくいと思う。
解像度は手順1,2と同じにする。35mmの場合には2400 dpi、回転を「左」か「右」にする(フィルムホルダーの向きによる)。
ちなみに多重露光はoff(でいいと思う)
・切抜きタブ・・・サイズは最大に。というのも raw dataは各フレームごとになっているため。
・フィルタタブ・・・塵除去を「弱」にする。あとの項目は好み。
・カラータブ・・・カラーバランスはホワイトバランスに。フィルムのメーカーなどはGenericに。
・出力タブ・・・Jpeg / Tiff / DNGのどれか。今までとはちがってビット数は 48bitRGBにする(塵除去後のデータとなるため)。モノクロは16bit。
なお、exif情報も入るのでフィルム名とかメモとかを記載しておいたほうがよい。
a) フィルムベースデータファイル(モノクロなら黒の基準値ファイル)の読み込み
手順1で作ったファイルを選んでプレビューする。
その後露出ロックをon してプレビュー、カラーネガなら次にフィルムベース色のロックを onにして再度プレビュー。
これで vuescanのメモリに黒の基準値・フィルムのベース色が登録される。
b)各フレームのraw fileの読み込み
手順2で作ったファイルを複数選択してプレビューする。
そのロールすべてのファイル(ブローニーフィルムなら12枚、35mm36枚撮りフィルムなら36枚)をいっぺんに処理することが可能。
c)各写真のカラー・明暗・コントラスト(ほどほどに)の微調整
d)必要ならリストでバッチスキャン。全部ならバッチスキャンで「すべて」・・・手順2のc)を参考のこと。
これで指定フォルダにTiffファイル(またはJPEG, DNG・・設定による)が保存されることになる。
さて、そうしてスキャンした画像です。
Flexaret IV / Ektar100 – scanned by Epson GT-X970 + vuescan
フィルムはEktar100。なかなか良い感じで撮影したときの色が再現できました。
さて・・・・
Solaris100というフィルムで青みがかったややコントラストの低めな色合いが特徴のフィルムですが、同じように上記手順1−3でやってみると良い感じでフィルムの色の特徴がでました。
Ihagee EXA Ib + Helios44 58mmF2 / Solaris100 – scanned by Epson GT-X970 + vuescan
(クリックすると拡大します)
駆け足の2回分の記事でしたが、お役にたてれば幸いです。
ちなみにこの写真は Ihagee EXA Ibという古いカメラに Helios44 58mmF2をつけて撮ったものです。
Ihageeについてはまたいずれ・・・(笑)。
#1 投稿者: ハッセルじいちゃん (2011年4月5日 - 5:55 am)
こんにちは!
1回2回と このブログを作るだけでも 大変だったでしょうね。
複雑そうにみえますが、慣れてしまえば簡単なのでしょうか。(ジイの頭でも^^)
先日 vuescanで検索して無料があるのを知りましたが、注釈として「英文」とあったのですが、mosさんのを見ると和文ですよね。
ギスギス感が無く、とても優しい色合いに惚れこみました。 検討してみます。
4日に故郷の滋賀県日野町へ春のまつりを写しに出かけました。
8-10日に更新しますので、よろしければ ご訪問ください。
じゃぁ 今から、戴いたコメントにご返事させていただきます。
#2 投稿者: mos (2011年4月5日 - 9:49 am)
こんばんは。
たまには情報発信を・・・と少し気合いをいれてみました。
vuescanはサイトをみていただければわかるようにメニューその他も日本語が使えます。ときどき?というのもありますが・・。
まずはお試し版をつかってみてはいかがでしょか?出力をすると「$」マークがでて試用版なんだよーと自己主張しますし、raw fileの保存はできませんが。あと、スタンダード版もrawでの保存はできないのでご注意を。
#3 投稿者: blanc (2011年6月1日 - 4:53 pm)
はじめまして。scanvueの記事をこちらで拝見してからときどきお邪魔しているblancと申します。
いつも素敵な写真をありがとうございます。
お怪我されているところ申し訳ありませんが、scanvueについてご存知でしたらご教示いただきたく、コメントさせていただきます。
mosさんの記事どおりカラーネガフィルムのスキャンをやっているのですが、シアンぽい色がかぶってしまい、すっきりしません。
現在は試用版を使っているので、ベースカラー用のファイルに試用版であることがわかる文字が入っています。
ひょっとしてそのために色がすっきりしないことも考えられますでしょうか?
環境はスキャンビュー:9.0.39(試用版)、スキャナー:GT-X820、OS:OS X Tiger(10.4.11)です。
スキャンビューからGT-X820がなかなか認識されず、EpsonのUSサイトでV600(GT-X820にあたる製品)の
ドライバーをダウンロードしていれたりもしているので、なんかおかしなことになっているのかもしれませんが..
思い当たることがありましたらお教えいただけますとありがたいです。よろしくお願いいたします。
#4 投稿者: mos (2011年6月2日 - 12:42 am)
こんにちは。
vuescan、ですが基本的に試用版とPro版との違いは試用版ではおっしゃるように文字のマスクが入ることと、Raw scanができないことです。
Cyanかぶりについてはおそらくホワイトバランスによるものと思います。
自分はフィルムのプロファイルは用いずにフィルムベースカラーのロックをしてからカラーの調整をしていますが、カラータブにあるカラーバランスが「ホワイトバランス」だとシアンかぶりすることが多いです。
そういうときにはカラーバランスを「自動」にするか、薄いグレーを探して右クリック(シングルマウスならoption + click )してあげるとうまくいきます。元にもどすにはダブルクリックで戻ります。
また、white point / black pointの調整をうまく使うとそれなりに画像を追い込むことができます。white pointを右にずらせば少し眠くなって明るさも落ちますがその分ハイライトを拾えます。
いずれにしても vuescan単体でそれなりに画像を追いこんでから、Lightroom や Gimpなどでコントラスト、微妙な色合いを調整するようにしてます。
では、また。
#5 投稿者: blanc (2011年6月2日 - 4:03 pm)
さっそくご回答をありがとうございました。アドバイスいただいた方法でじっくり調整してみたいと思います。
実は、フィルムベースカラーのロックをすれば、色はほとんど調整不要になるもの・・と思い込んでいましたので。
なかなかうまくゆかず、戸惑っていました。
デジタルカメラ併用していますが、RAWで撮影→Lightroomで現像などのプロセスを踏んでいると、
いろいろいじりすぎて迷宮に迷い込むことがたびたびあったので、できればフィルムのスキャンでは
色調整しない方向でゆきたいと思っていたのです。
それほど甘くないですね(笑)。先ほどvuescanで色の調整もやってみましたが、デジタルのRAW現像とはまた違って興味深いですね。
一枚一枚大事に撮ったものですから、スキャンも大切にやってみます。
またお邪魔させていただきます。今後もいろいろとお教えいただけますとありがたいです。どうもありがとうございました。
#6 投稿者: mos (2011年6月5日 - 12:36 pm)
お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
vuescan単体でも良い感じで追い込むことができますが、最終的にはもうワンステップ必要と感じることが多いです。
使い始めた頃はいろいろと調べてみましたが、RAWでの書き出しからはそのままPhotoshopに読み込むという人もいるようで千差万別です。
またおいでになってください。
#7 投稿者: カメラ男 (2012年7月9日 - 11:57 am)
はじめまして。ネガスキャンとても参考になっています。素晴らしいサイトです。ポジの場合も同じ手順で綺麗に出せますでしょうか?
#8 投稿者: mos (2012年7月10日 - 10:13 am)
お返事が遅れて申し訳ありません。
ポジはやったことがないのでなんともいえません。
ただ、ネガとは違ってベースカラーは無視していいわけですから、露出ロック→スキャンでよいかと思います。
#9 投稿者: カメラ男 (2012年7月21日 - 11:05 am)
ポジ綺麗に仕上がりました。ありがとうございます。mosさんは無反射ガラスは使用されていますか?
無反射ガラスを使用するとGT-X970のピントが決まりません。お力貸していただけたらと思います。
また、VueScanにはフィルムガイドエリアで読み込む設定がございませんよね。コレが問題かとも考えています。
#10 投稿者: mos (2012年7月22日 - 1:09 pm)
こんばんは。
私はブローニーのスキャンをするときには Betterscanningのホルダー+付属の無反射ガラスを使っています。
たわみもなくなるのでピントはしゃっきりします。
透過モードでのじか置きは何回か試してみましたが(Epson純正のドライバーでも)、ピントが甘いですよね。
4×5とかは使わないので、私はじか置き(フィルムエリアガイドを使っての)はしておりません。
#11 投稿者: naoyu_k (2012年7月16日 - 6:57 am)
はじめまして。最近VueScanを購入したのですが、設定が難しくいろいろ調べていると、この記事にたどり着きました。
この記事の手順1で早速行き詰まっています。
黒の基準を記憶させるところで、「露出のロック」をonにする、ありますが、「露出のロック」というチェックがなく、黒の基準値をセットできません。ちなみに、「フィルムベース色のロック」は、最初からすでに見えています。(すべての操作の前にオプションの初期設定は押してます)
スキャナの問題でしょうか?それともVueScanのバージョンの問題でしょうか?
バージョンは9.1.09で、Mac OSX 10.7.4で使用しています。スキャナはCanoScan 4400Fです。
#12 投稿者: mos (2012年7月16日 - 7:11 am)
こんにちは。参考にしていただき有り難く思います。
もしかしたら入力タブにおいて「モード」が「フラットベッド」になっていませんか?
その際には「露出のロック」の項目はなく、「画像カラーのロック」のみ表示されるようです。
私のvuescanもversionは一緒で、MacOSXは 10.6.8です。
#13 投稿者: naoyu_k (2012年7月16日 - 7:42 am)
早速のお返事ありがとうございます。
モードは「透過光原稿」で対象は「カラーネガ」にしておりますが、やはり「露出のロック」の項目はありません。
スキャナに原因があるかもしれませんね。もうちょっと調べてみます。ありがとうございました!
#14 投稿者: mos (2012年7月16日 - 7:55 am)
いまvuescanのマニュアルを見たら “lock exposure”の説明として
Advanced Option: This option is displayed when the scanner can control the CCD exposure time.
とありますので、おっしゃるようにスキャナーCCDの違いによって露出のロックの項目は出ないのかもしれません。
#15 投稿者: naoyu_k (2012年7月16日 - 8:07 am)
なるほど、わかりました。では、露出は気合いで手動でがんばります^^;
再度、この記事をゆっくり読んでみましたが、他にもいろいろ参考になりました。ありがとうございました。
#16 投稿者: カメラ男 (2012年7月23日 - 9:00 am)
ホルダーの件ありがとうございます。Betterscanningのホルダー+付属の無反射ガラスなのですが、たわみは100%改善されますでしょうか?
このホルダーとガラスでのニュートンリング率も教えていただけたらと存知ます。とてもきれいなスキャンで驚いているところです。
私の観覧しているページでGT-X970をお使いで、かなり上手に取り込んでいらっしゃいます。すごいですね。何ミリ底上げしていますか?
#17 投稿者: mos (2012年7月23日 - 9:22 am)
底上げはホルダーのデフォルトです。たわみを完全に取るのは理論的に不可能だと思います。そこらへんはフラットベッドの限界でしょう。
GT-X970のピント面に関しては3.7mmぐらい、という説をネットでの検索でみた記憶がありますが、検証はしておりません。
「GTX970 ピント」でいくつかヒットしますので検索してみてください。
Better Scanningのホルダー+付属のガラスでニュートンリングはほとんどまったく発生しておりません。付属のガラスは必ずザラザラしている面をフィルム側(つまりスキャナーのガラス側)にしないともう片面がつるつるの普通のガラスですので間違えるとリングがでた記憶があります。
#18 投稿者: カメラ男 (2012年7月23日 - 11:35 am)
やはり「たわみ」は完全に解消できないのですね。ブローニーガラスホルダーとシノゴ用ガラスホルダーかうとガラス面にピントが来るスキャナを一台まえる金額なので、迷っています。どうもgtx820かCanoScan 9000Fはガラス面にピントが来るみたいです。しかしこの機種の場合は、無反射ガラスで抑えるのでニュートンリングついて回るみたいで、、、難しい選択です。
#19 投稿者: カメラ男 (2012年7月29日 - 12:30 pm)
4分58秒のところで、とても欲しくなるフォルダーが使われております。
海外なら純正で手に入るのでしょうか?この液体が何かも気になります。
奥が深いスキャナーですね。先日から色々とありがとうございます。
#20 投稿者: 新人 (2013年12月5日 - 6:08 am)
初めまして。ネガフィルムのスキャンでいつも参考にさせていただいております。2つほどお伺いしたいのですが、手順3で ソースをファイルにするとフィルタの赤外線スキャンによる塵除去の選択欄が出てきません。
同じく手順3の( a) フィルムベースデータファイル(モノクロなら黒の基準値ファイル)の読み込み)のところでプレビューしても露出ロックのチェック欄が出てきません。当方macOS10.7.5 VueScan9 x64(9.2.19) GT-X970を使用しております。何かご存知でしたらご教授下さい。よろしくお願い致します。
#21 投稿者: mos (2013年12月8日 - 3:18 am)
こんにちは。
まず、Rawデータ(カラーネガですよね?)については64bitで保存していないと赤外線フィルターのデータが残りません。48bitだとRGBのみです。
それと、露出ロックはファイル(RAW)からの読み込みではでてきません。フィルムからの読み取りの時だけです。ただし、カラーネガとして保存してあるならファイル読み込みでもフィルムベースのロックは可能です。
以上、遅れましたがよろしくお願いします
#22 投稿者: 新人 (2014年1月3日 - 3:09 am)
ご連絡遅くなってしまいました。解説大変わかりやすく解決致しました。また何かありましたら是非ご教授お願い致します。有難うございます。
#23 投稿者: gkrsnama (2016年2月11日 - 11:58 am)
初めまして。
ニコンのCoolScan5000edをWin8/64上で使っています。今のところ標準ソフトで動作しているのですが、将来が心配。またVueScanの方が優れているようで、試供品を入れました。ところがニコンスキャンではきちんと動作しているのに、「スキャナが発見できない」エラーが出ます。マニュアルにある対策はやったけれどダメ。ニコンスキャンをアンインストールしてからVueScanをインストールしなおしてもダメ。もうお手上げです。対策はご存じないでしょうか?
本日、久しぶりにGold100を使ってフィルムスキャンしてみましたけれど、粒状やシャープネスはもうボロボロ、しかし色や諧調はデジでは届かないほどのものがとれておりました。Ektarとテクニカルパン限定にはなるでしょうが、フィルム追いかけてみようと思っています。
#24 投稿者: mos (2016年2月11日 - 12:37 pm)
こんばんは。
コントロールパネルのデバイスとプリンタでいったん登録を削除してからスキャナの電源を入れ直して再認識させでもだめですか?
私もそれ以上はなんともわかりません・・・。
#25 投稿者: gkrsnama (2016年2月11日 - 2:54 pm)
ありがとうございます。でも…ダメ。
ニコンスキャンはVista用しか提供されてないんですが、それにちょっと手を加えてWin8.1で動かしているのが悪いのかしら?でも、ニコン用ドライバ削除してもダメだったし……まあニコンスキャンが動くんで、当面は我慢です。デジカメもあるし。